血飛沫の赤
血飛沫のように止まらぬことを知らず
咲く花は誰の為にその美しさを武器にするのでしょうか
広いと思った自分の箱庭 埋め尽くされた一つの色
止まぬ憎しみ 降り続ける悲しみ
それすら栄養にし喰らう なんとも強き生物
抜いてしまうことは簡単だ
引き千切り跡形残らず消すことだってこの手は可能だ
こんなにも己の力に溺れる『人間』という動物は
その場で咲き誇るお前にどう映るのだろうか
欲望だけで全てに手をかける愚かな生物は
お前と同じ場所では生きてゆけないのか
求めた空気に甘い香
おいでおいでと手招きを
墜ちたら最期 帰しはせぬ
逝って還ることができたなら
願いを聞くことぐらい してやろう
深い朝霧に霞む中 詩を謳ってまた手招き
お前がそこまで呼ぶのなら逝ってやろう
此の閉ざされた箱庭に
悪魔を持ち込んだのは一体誰だったか
それほどまでに憎んでいたか
あの日から後悔ばかりで悲しかった
−届きはせぬ思ひ やはり届きはせぬか−
次の世界で巡り逢うことができたのなら
この思ひ全てを吐き出そう
そうしたのなら赦してくれるか?
赦しを請わせていただけるか?
2007.08.06 アヤメ