箱舟 


生かすための箱舟
乗れるのは性別の違う2つのもの
神は何に見切りをつけたのか
親に見離された子供 それならば産まれなければ良かった
この世界に生をいただいたもの全ての親は
神であるあなただというのに
どうしてこんなにも残酷なことができるというの?



「哀れな魂を救う方法は一つ」
どんなことにも真実は唯一つしかないのなら
それまでの分岐は一体何の為にあるの?
迷うためなのならば それすら無駄だと言うの?

「どんなことを自分で選んだのなら間違いじゃないよ」
そんな言葉だけを抱きしめて
「見極められない人は選らばれなかった」
という言葉に耳を塞いだ
その手を離したのなら 優しい それは光のような声で

『土に還りましょう』


怒りから生き延びたもの
疲れ果てた体を罪の焔で焼かれ
その光景を見て ああ自分じゃなくて良かった、と
囁く声を憎みながら灰化する
それは風に吹かれ憎悪の灰は人々に降り注ぐ




(焼き消すことで解決しようと思うのならば
其れは根本的解決にはならず 再び繰り返すことでしょう)





2007.07.31 アヤメ