道化師
祭が始まる時 詠われていたのは ダレ?
深い森の奥 その水面に映る姿はとても可笑しく
何に笑えるのかは分からないけれど
この身自身の存在がひどく痛々しい
時折
自分がいなければこの人は救われるのでは?
この命こそその病気という凶器に刺されれば良かった
等、思う
この生ごときで死を免れることのできるような小さな命は無いと
教えられて ああ と納得
自分をどれ程大きく見ていたのか 自惚れ等は無かったのに
合わせ鏡に映る姿にもう一人
後ろで 歌う 謡う 詠う 唄う 謳う
煩わしさよりも恐怖でいつの間にか走っていた
来た場所ですらあの道化師のウタの一部の気がしてならない
唯一自分のものだと思っていたこの命すら
誰かに踊らされているのだろうか?
2007.07.29 アヤメ