幻玉

名前を呼ぶ声がまた一つ消えた
貴方を探すためとは気づかないままに

世界という城 扉を1つ1つ開けていくの
きりがない程の数 貴方を探し当てるための道
私を惑わせるだけの幻なら消えてしまえば良い
貴方以外なくなればいい

戦場に咲く花を見つけるような
血まみれの騎士が死場を
探すような
近くて遠いこの感覚


もっともっと想ってよ
幻を消す手段 それは『繋がり』
涙も声も音をなくせば 存在しない
貴方が私を忘れたら 私は存在しなくなる


痛みはイバラの道を独りで歩くよう
石の扉もあったわ 開かないモノ
鍵はすでになくしちゃった
つくるほど消えていく記憶のしゃぼん玉
風に乗り飛べるのなら飛べば良い
子供の時どれほど永遠を願っただろう


貴方を探す私はまるでアリス
夢の中の憧れの少女 悲しみを武器に走れるのなら全てを望んだりはしなかったのに


声が消えた しゃぼん玉がはじけた

消えたのは 誰?

私の中の貴方?


それとも

貴方の中の私?

 






2007.03.05  アヤメ