暑さに便乗して、眩しすぎて、切なくて



私は逃げ出した。




例えばこの命がもう尽きてしまうのなら。
いつ終わるのか分かるなら、笑顔で生きられるかもしれない。


例えば柵全て消すことができたなら。
私は私という存在が思い出せないかもしれない。


例えば欲しいものを全て得られたのなら。
次はどうやって満足するのだろう。


例えばお前は良い子だと、頑張ったと認めてもらえたのなら。
きっと嬉しすぎて涙が溢れてしまうね。






緑がざわめいて、それはまるで夢の中のようで。
昼の暑さと繰り返す朝と夜の涼しさは嘘みたいで。
熱は残るのに季節は足早に過ぎ去って。



何もかもうまく楽しめないよ。
どうしても切なさと寂しさが残ってしまうんだ。





夏の日からの逃亡















2009.08.04