どんな嘘でも良かったんだ。
その声の音ならば。
幻のような人だから
消えていくのは、当たり前。





まだ、恋してる。






悔しかった。気付けなかった。
些細なことだと目を逸らしていたんだ。
ゆっくりゆっくりと逃げてしまった。
今更分かるなんてね。
失うだけの日々の意味さえも、いつかは分かるのかな。


忘れられないよ。
それができるならこんなにも悲しくなんてないんだよ?
次を探してそれに依存できるんだよ?
それぐらい軽くて見苦しい存在なの。
でも、できないよ。
だから愛しいんだ。
だから恋をしていたんだ。


ふとすり抜けた風にすら、振り返りたくなる。
いないことくらい知ってるんだよ。
この風は無関係ですれ違うだけだってことも知ってるんだよ。
でも、どうしてかな。
強く願えばまた逢える気がするの。
(そんな気休めがないと生きていけないのかも)


生まれ変わったら、他人でいたいなあ。
絶対に絶対に、出逢わないの。
もうサヨナラなんて言わなくていいように。
出会いが眩しく見えないように。









2009.08.04