「あちゅー」
「普通に喋りなよ」
「あちゅ…あれ?あちゅ…あつーい!」
「そーだね」
パタパタと下敷きの仰ぐ音がよく似合う晴天。





そんな夏の日





「ちょっとって言ったじゃん!」
「そのつもりだったんだけど…」
「どーしてくれんのよ!」
「買えばー?」
「そんなにお金持ってきてないって」
「ごめんね。でもおかげで潤ったよー」
「う…。そう言われたら責めにくい」
お茶を飲み干した女はその言葉を聞いてにこっと笑う。
飲まれた方はその笑顔にまた何もいえなくなる。
本当に悪気がないんだから、責められない。
「あーあ。純粋に見えるって得だね。腹黒」
「失礼だなー。うん、でも腹黒かも」
「認めちゃうワケ?」
「ん。だーって私好き放題してるもん♪」
「…そうだよね」
「でしょ?でもね、友達いるってことはこのままで大丈夫ってコトだしィ」
「あたしならパスだわ」
「え、何言ってるのー?親友でしょ?」
「…うー。暑い」
「スルー!?」
「よくそんな涼しそうな顔できるよね。仰いでよ」
すると飲み干したばかりのペットボトルをおでこにつけてくる。
「どーお?飲み干しても役に立つ?」
「飲み干すのはアンタで役立たせるのはアタシなワケね」
「ん?」
「あー。冷たくていいわコレ」
「きっと明日も暑いんだろうね」
「そうだろうね」
「またこんな感じかな」
「だろうね。でも明日はアタシが飲み干す」
「えー駄目だよ」
「じゃあ自分のお茶持って来いっての!」





まだまだ続く暑い日々。





2009.06.23