お行きなさい。おゆきなさい。
雪は降らないわ。
だから早く、さようならを。
ずるい人ね。この想いを知りながら。
嗚呼、でも引っ掛かった私が悪いのよ。
雌は卑怯だと雄は言う。
涙と笑顔を使い分けるから。
馬鹿ね。千の仮面を使い分けていると言いなさい。
この街は純白に染まらない。
雪は降らない。
ただ良く似合う漆黒が包み込んでいるだけ。
灯があるのだもの。それで十分。
降ってしまえばいい。
傘を取りに戻っておいで。
お願い一寸待って、行かないで。
さようならには一寸早い
御免なさい、貴方を愛していました。
2009.02.08