女は強し



「ああ、また人をお切りなされたのですか」
「鬱陶しいんでな」
「いい加減に安定した暮らしをいただきたいわ」
「なァら出て行きゃあ良いじゃねーか」
「それじゃ逃げる緊迫感が味わえないわ」
「おかしな女だ」
「お前様ほどじゃ無くってよ」
この人はよく人を切る。理由がまたくだらない。
そんで追われて別の場所へ移る。
何年こんな暮らしかって?
この人と出会ってからずっとね。覚えてないわ。
「血ィ見ねェと落ちつかねぇんだよ」
絶対いうのよこの台詞。
「俺の中のケモノが叫ぶんだよ、殺せって」
きたきた!いつもこれよ。
「どうせ子犬が可愛くクゥンってないてるんでしょ」
「……オメェ…」
「そう睨んでもだめよ。ほらまた移動するなら荷物まとめるからそこ邪魔」
「…なんつーか」
「煩いわね。何よ?」
「いーや、なんでもねぇ」






正直、俺の存在価値って何だ?