「人はそう脆くは無いわ。傷ついても、いつか必ず癒されるの」
体にも心でも傷口は残るけどね、無理に消さなくても良いじゃない。なんていつも笑ってたのに。
「…嘘じゃねーか」
脆くないなら何故お前はいなくなった?
人間は少しの傷でも血が止まらなくて死ぬんだ。
ああ、お前の場合は血が一面に広がっていたな。
服が真赤になってお前は何度も光を失った瞳で謝って…。
今日やっとお前の死んだ場所に来れるようになったんだ。
あんなにもあの時は荒れていたのに今は白い花がたくさん咲いていて。
小さいのに一生懸命…。
「あ……」
女々しくもお前に似ていると思ったんだ。
「おかえり」と言ったら少し揺れたような気がした。
『ああ、あの頃の僕達は若かった!』
(思い出は色褪せてまた美しさを増す。お前の笑顔だけが色褪せないんだ)